鬱のときに断捨離しまくった話
気分が安定している。
いやあ、昨日はつらかった。
安定していると、視野が広くなる。視界が開ける。
自室を見渡すと、ろくに片づけていないのにスッキリしていることに気づく。
物が少ないのだ。
と、いうのも。
鬱期によけいな物はぜーんぶ捨ててしまったのだ。
だって、死のうと思ってたし☆
身辺整理ってやつだ。
日常に必要な物と、本当に大切な物を残して、処分してしまった。
特に、場所を取る大きな物を。
お気に入りだった巨大カエルの抱き枕も、誕生日にもらったチュッパツリーも、大量にあった書籍(特に、卒論関係)も、漫画も、画材も全部捨てた。
躁のときは何をやっても楽しくて、趣味を広げすぎたくらいだった。
それが、鬱期になるとすべて色あせて見える。
『不要な物』に囲まれている自分が、愚かに思えてくる。
手放すことに、無頓着になる。
躁鬱の自覚がなかったもんで、その『気分』が一過性のものとは気づかずにいた。
「なんて飽きっぽくて堪え性のない自分」、と自責しながら部屋を片付けた。
断捨離は確かに有効だけど、行き過ぎるとそれはそれで違和感がある。
「シンプルライフ」とか言って、何も持たずに生活しているような人がいるけど、ある種の病的な感じがする。
結局は、何もない部屋も汚部屋も同じなのかもしれない。
まあ、片付いてた方が、傍目に見て健康的なんだけどね。
清潔だし。
私は未だに、カエルの抱き枕を捨ててしまったことを後悔しているよ。
大切な物だったはずなんだ。