ファッキン躁鬱

双極性障害者の明るく楽しいハッピーライフ!

病院選びについて

コラム的な文章も書いておこう。

誰かの参考に……なるだろうか!?

 

まず、誰しもがぶつかる壁。

病院選びについて。

 

結論から言わせてもらうと、これは完全に『運』としか言えない。

 

誰にだって気の合うやつ合わないやつがいる。

そういうレベルの問題だ、と思う。

 

私が受診したのは二か所。

二回目で当たりを引けたのはかなりラッキーだったと思う。

いろんな病院をたらい回しにされたら、そりゃキツイだろうね。

 

以下、私の個人的な経緯を交えて述べる。

 

1件目 心療内科

当初は『睡眠障害』を懸念していたため、それについて看板を掲げている病院を受診した。(過去記事参照)

go-sou.hatenablog.com

そんときは、軽躁期だったこともあり、自分が精神障害を抱えているなんて微塵も考えていなかった。

ちょっと眠るのが下手なだけだ、と。

 

「何日も寝なくて平気で~数日おきに20時間くらい寝ちゃうんですよね~」

 

初めてのメンタルヘルス的空間だったし、少し緊張してつとめて明るく振る舞ってしまったのを覚えている。

 

医師は50代くらいの、むしろ政治家にいそうなタヌキ親父だった。

その人はしたり顔で頷きこう言った。

 

「それも個性だよ。気にすることはない。

 どうしても気になるなら、睡眠薬を出そうか?」

 

そうして私の睡眠チャレンジ生活が始まった。

毎晩、睡眠薬を飲んで無理やり眠りにつき、朝は家族に叩き起こしてもらった。

 

そして10日目。(十日も頑張ったのだ、と強調したい)

「うっせー! ほっとけ! 寝かせろ!」

起こしにきた家族への暴言とともに、私の睡眠チャレンジはあえなく失敗に終わった。

 

家族に暴言浴びせるくらいなら、気にしないほうがいいよね……?

それから元の生活リズムに戻した。

 

規則正しい生活は、私にとって強烈なストレスだった。

通院は二回でやめた。

元のクソみたいな生活に戻った。

 

今にして思えば、躁鬱でホルモンバランスがぐっちゃぐちゃなのに、睡眠薬だけで直そうとしたのは無理な話だ。

 

あのタヌキ医師に罪はないけれど、彼は私の躁鬱を見抜いてはくれなかった。

 

二件目 精神科・心療内科

一件目から半年ほどして、強烈な鬱期に見舞われた。

寝床から起き上がれなくなり、死んだように一日中昏睡し続ける日々だった。

 

飛び降りなければいけない、という衝動。

悲劇的な想像、募る後悔、絶えない家族との言い争い。

 

どうしようもなく認知の歪みを自覚し、観念して精神科へ行くことを決意。

家族が勧めてきたのが、現在も通院しているその病院だった。

 

精神科と心療内科では、意味が多少違うらしい。

門外漢なのでさっぱりわからん。

医療従事者に聞いたところによると、「心療内科は内科医でも看板を掲げられる」ということだった。

 

できれば精神科がいい。

その中でも『厚生労働省認定 精神保健指定医』がいい。

 

私はすでに判断を放棄していたし、素直に家族の勧めに従った。

 

そこの医師は、なんというかこう、ファニーな見た目(デブ・眼鏡・ハゲ)で淡々と話す、能面のように表情を動かさない男だった。

 

鬱でクラクラしている私の脳みそが、それでも直観を伝えてくる――。

『こいつ、ぜったいオモシロイやつだ……』

 

元気なときだったら、確実にイジりたおしていた。

絶対、変な趣味を持ってるだろうと思った。(偏見)

絶対、独身だろうと思った。(偏見)

 

そんな考えがうっすら浮かぶも、鬱により言語能力に支障をきたしていた私は何も言うことができなかった。

 

たどたどしく病状を説明しながら、思った。

『元気になって、絶対こいつをイジりたおす』

 

そして双極性障害という診断をいただき、出された薬がてきめんに効いた。

オン・ゴール!!である。

 

この能面デブ眼鏡医師は、ちゃんと実力もあり、私の躁鬱を見抜いてくれたのだ。

(どう見ても明らかだった、とか言ってはいけない

 

こういう理由で、病院を選ぶ人間もいるという話である。

ちなみに、いまだに『イジりたおしたい』という念願は果たせないでいる。

ジョークを言ったら、少し笑ってくれるようにはなった)

 

誰かの一笑にふせば、幸いである。

 

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