本が読めるようになった
今日は少しうれしいことがあった。
久しぶりに、小説を読めた。
活字に目が滑ることもなかったし、ちゃんと想像して感情移入することができた。
昔から本を読むのが好きだった。
けれど、躁鬱の波がひどかったここ数年と、治療を始めた半年ほどは全く読めていなかった。
今日、大好きだった本をふたたび開く気になって、お風呂にお湯をためて半身浴しながら冒頭を読んだ。
以前の躁状態なら、夢中になって一晩じゅう読み明かしてしまっただろう。
でも、今は限度というものを知った。
私はちゃんと毎日眠っているから、明日も朝に起きるだろう。
だから、なにも心配することはない。
なにかに追い立てられるように、急いで読破する必要はない。
明日、ゆっくり続きを読もう。
そう思えるようになった自分に、進歩を感じる。
今までの人生は、躁鬱に振り回されっぱなしだったような気がする。
「それでは、私の努力は一体なんだったんだ?」
そんな、虚ろな気分に負けそうになる。
ボロボロの過去から、ひとつずつ、自分を見つけていこうと思う。
おやすみ! 規則正しい生活が、健常への第一歩だよ!