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一部の友人たちに現状を伝えることができた。
やっと言えた。ここまで長かった。
友人たちのもとへ戻りたいという気持ちだけが支えだった。
けれど、まだ以前のようには振る舞えないし、どう伝えればいいのかも分からなかった。
ようやく言葉が出てきた。
安堵のあまり涙が出た。
デブメガネ医師は言った。
「症状が良くなれば母親とも衝突しなくなるだろう」
その通りだった。
薬と規則正しい生活で、私の脳みそは整っていく。
治療を続けること、それが重要だ。
SO_UTSUを言い訳に使っているような気がして不安だった。
本当に自分は病気なのか?
どこからどこまでが自己責任で、仕方がないことだったのか?
もうそんなボーダーを引こうとするのはやめにしよう。
それら全部が「わたし」だ。受け入れよう。
その結果、誰かの怒りを買ったり、迷惑をかけたりすることもあるだろう。
恐れるな。生きるとはそういうことだ。
より良くなるように努めることだけが誠意の証だ。
失ったものの大きさや、これから待ち受けていることを想像するのはやめよう。
悲しくなるから。
持っているものを数えよう。